兄と弟

 

当時、まったくのオリキャラの猪里の兄なんて出して、
申し訳ないなあと思いました。
オリキャラオリキャラ、ほんとオリキャラもいいとこです。
吉井さん(upできてるの「Help!」だけですが)は、
ギャグなので、許して貰おうかな?なんてね、
チラッチラッと伺いつつ(あれでも)だったんですけどね。

なにせ文を書くのがこの虎猪という二次創作が初めてで、
作法がよくわかってないまま書いてサイトも作って載せたんです。

でも、この文を恐る恐るupしてみたら感想頂いて、
猪里兄切ないとか、
お兄ちゃんを幸せにしてあげて!とか、
しょたおみカワイイなどなど頂いて、嬉しくて、
こう、何と言いますか、人の褌で相撲をとらせて貰ってる(二次創作)のに、
こんな良い気分になっても良いものだろうか!
そんなハズはない!きっと自分はバチがあたる!と思ったものです。
それくらい、猪里兄のこの文は反響頂いたのです。当社比ですが。

名前を付けるのは楽しかった。
猪里匡臣(いのりまさおみ)。
この文上げたかなり後に、
親戚家の本棚に赤ちゃんの名付けの本があったので、読んでみたのです。
なんでもその本によると、
硬い音で終わる名字(鈴木とか藤本とか、か行た行)
には柔らかい音で始まる名前が良い、その方が座りが良いと書いてありました。
逆もまた然りで、猪里など柔らかい音で終わる名字は、硬い音で始まる名前が良いと。
だから、いのりたけおみって名前は耳に心地よいのかーなんて思ったものです。
で、兄の名を、「いのりまさおみ」にしちゃって、
ああ、柔らかい音ばっかになっちゃったなあ……と。

わたしは、この文のような比較的真面目な文には、
青春の危うさみたいなのを込めたいと常々思ってるんですが、
この文はやや成功したのでは?と自負しています。

気に入ってるのは、
ややこしい気持ち、そんなのは水底で弟のロボットと仲良くしてれば良い、
と兄が思うところ。
男と恋愛なんて、男に焦がれるなんて、
自分は駄目だ、弟たちに顔向けできない、と彼は思ってる、
その辺りが表現できたのでは?と思ってます。